高校国語 東京大学 前期入試問題(現代文・古文・漢文)の解説サイト

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高校数学 東京工業大学1985 (昭和60)年度 前期入試問題の解説

解答例

第1問

これはペル方程式が背景となっており、与えられた条件が複素数の性質に似ている。 ペル方程式の知識が無いと取り組みにくい。

Math Stationの(2)の解答は「gn ∈ G」を証明したものであって、正しい証明になっていない。

(3)は「u0 = 1 ∈ G」 であることを利用して数学的帰納法を用いても証明できる。

第2問

東工大らしさが感じられる問題。

(1)直方体を描いてみて、平面を想像で動かしてみよう。

(2)微分可能であるかを検証するには、t = 1, 3/2 において「関数が連続」且つ「傾きが一意」であることを調べればよい。傾きが一意であることを示すには導関数の定義を利用する必要がある。導関数f'(x)は利用できない…それはf(x)が微分可能であることが前提の関数だからだ。

第3問

これも東工大らしさが感じられる問題。

(2)微分して最大値を求める。根号を含む式の微分は面倒なので、√a = u として多項式に置き換えよう。

第4問

簡単な微分方程式の問題。対数微分法の逆の操作をする。

第5問

標準的な難易度の確率問題。A, Bどちらのルールでも期待値は等しくなるのが面白い。

高校数学 東京工業大学1986 (昭和61)年度 前期入試問題の解説

全体的には易しい。

解答例

第1問

これは有名な問題で、スタディサプリでも題材になっている。

a1とa2を調べることで答えが7であると予想できる。整数や数列の問題は実験してみることが大事だ。

第3問

本年度の最難問。2つの面積の比 k が一定であることを立式した後にどう変形するかでセンスが問われる。

①式の左辺は原始関数Fを用いてF(x) -F(a)と表せる。そして右辺に含まれている”x-a”に着目して、微分係数の形に変形する。ここでx→a とするとk = 1が必要条件だと分かるので、十分性も示せば完了。f(x) = -x -2 が解であることは容易に予想できるので、その結論に議論を誘導していくわけだ。

別解

f(x)がどんな関数であっても、x→0 やa→1とした場合に明らかにk = 1しか成り立たない。ということはk = 1を満たすf(x)が唯一の解だ。よって f(x) = -x -2 である。

これは少し論証が甘いが、部分点は得られるだろう。

第5問

アステロイド曲線のような曲線で作られる領域の面積。ベータ関数に似た結果が得られる。最も難しい小問は(2)であり、(3)は(2)が解けなくてもその結果を利用して解ける。

(2)

まずyについて解いて積分する方針は(1)と同じだが、t = -x1/m+1 と置換する。このtの式をそのまま両辺微分するとxの式が残ってうまく行かないので、xで解き直してから両辺を微分する。

高校数学 東京工業大学1987 (昭和62)年度 前期入試問題の解説

全体的に易しい。

解答例

第1問

実数解の具体値ではなく範囲を求めれば良いので、グラフの概形を調べる。

与式 = f(x) として、x = -1, 0付近におけるf(x)の傾きや正負を調べる。

解と係数の関係を用いる方法もある。αβγ < 0 より、実数解の1つまたは3つが負である。解が1つであるとすればf”(0) < 0 のはずだが、実際は f”(0) = 2a > 0 なので矛盾する。よって 実数解は全て負であり、-1 < α +β +γ < 0 より -1 < α, β, γ < 0 となる。

何れにせよ非常に易しい問題。

第4問

(1)問題文に「曲線Cがx軸に接している」と示されているので、a = 1/eを代入して実際に接しているか(十分条件)を調べる必要はない。

(2)xがtに対して単調であることなどを示さないとグラフの概形は描けない。

第5問

(1)「k, l = 1, 2, … n-1」という表現はあまり見かけないので勘違いし易いが、k = l ではなく独立に動く。

基本的な場合の数・確率の問題。

高校理科 東京大学2001 (平成13)年度 物理・化学 前期入試問題の解説

物理

解説

第1問

[I]

問題文の「水平に近い角度」は水平な角度とは違うので注意。水平な角度ならば文字vを使う必要はない。

[II]

棒は小球に対して棒に沿った向きにのみ力を与えれる。直感的には、そんなはずは無いだろうと感じられるが物理学ではそのように考えるのだ。

[I]では小球は壁に当たった後に上昇したが、棒が邪魔をして下降している。すなわち棒は押す向きの力積を与えているのだ。

(2)エネルギー保存則と束縛条件により、小球は衝突後に速さが逆向きになる。よってベクトルを用いて解ける。

第2問

一様でない磁場という応用的な問題だが、誘導が丁寧なので易しい。

[I]

(1)どの程度記述すればよいか分からないが、回路を貫く磁束が減少する点は必要。

[II]

[I]で定義されているIやvを用いて表して良いと問題文に書いておくべきだろう。

(1)xは変数だが、導線のx座標はL/2で一定であることに注意。

[III]

(1)落下速度が一定になるということは、終端速度になった状態での重力とローレンツ力が釣り合っているということなので、これを立式すれば良い。

(2)位置エネルギーはジュール熱に変わっている。実はこのエネルギー保存則を時間微分することによっても(1)の解は得られる。

第3問

ヤングの干渉実験がテーマ。

[I]

光路差が一般にdx/R で表されるのは基本的知識。これを導出する過程を記述する必要はないだろう。

[II]

  • 電球が発する光には様々な位相のものが含まれる
  • それらの波が作る干渉縞が重なる

という2点に言及すれば完璧だ。

[III]

S0の位置が変わっても変わりない事実は、明線は光路差がmλのときに生じるということ。よってAB間の光路差も考慮した式を作れば良い。

[IV]

緑は赤より波長が短いので明線間隔は小さくなるが、m = 0では明線は固定されている。その位置が[III]で導いた式の定数項Rh/Lである。

化学

第1問

[I]

気体は「体積比 = モル比」が成り立つので物質量に換算していく。

[II]

平衡の難問。平衡定数の積”K1K2“は容易に思いつくだろう。ここから、硫酸の2段階電離に着目して、「第2電離が全く起きない」と近似することで式[HSO3] = [H+]を得る。

平衡の難問では、オーダーの違いに着目して近似することが打開策となる。

第2問

[I]

  • 非金属の酸化物は酸性酸化物なので、水を加えると酸になる。
  • 潮解は蒸気圧に関連して起きるもので、CaOが水と反応する事とは無関係。潮解性を持つ物質にP4H10, H3PO4, NaOH, KOH, MnSO4がある。
  • 市販のシリカゲルは吸湿すると青くなるが、これは実は水の試験紙としても用いられる塩化コバルトが含まれているからだ。
  • 乾燥剤は水と反応してより安定な物質となる。その過程で発熱する。
  • 炭酸ナトリウムとケイ酸ナトリウムの違いは、CO2の個体が分子結晶、SiO2の個体が共有結合結晶となることに由来する。両者の結晶の種類が異なる理由は大学レベルの話になる
  • シリカゲルにはケイ酸由来のヒドロキシ基が無数にあり、吸湿性を持つ。

[II]

オ, キ:「赤色個体C」はCu2Oと考えられるが、駿台青本では「このような条件では得られない」としてCuを正解としている。しかしCuを赤色とするのは無理があるので、どちらを答えても正解とするべきだろう。

ク: 高校化学で習う有色の錯イオンは[Cu(NH3)4]2+だけ。他の2価金属イオンと構造が違うが、配位している水分子2個を描いてないだけ。セルロースを溶かすシュヴァイツァー試薬がこの構造を持つ。

第3問

[I]

イ.酸素原子は電気陰性度が強いので極性を持つ原因となる。したがって酢酸エチルなども極性を持つ。

エ.低級脂肪酸は水にもエーテルにも溶解する。駿台青本の解答ではなぜか酢酸エチルが使われてない。結局のところ、正解は謎だ。

[II]

オ.エステルは極性が小さいので水に溶けにくいので有機溶媒を投入する。[I]がヒントになっていた!

キ.fは計算に時間がかかるが、二量体を形成するのは容易に分かり、整数値で答えるので解だけ書いておくのもアリ。

高校数学 東京工業大学1988 (昭和63)年度 前期入試問題の解説

解答例

第1問

この漸化式は、累乗の項(an-12)が存在するので典型的な解法は使えなさそうだ。累乗の項がある漸化式には対数をとるという手法があるが、それも1/n2 のせいで上手くいかない。

こういう時は、項の値を計算して性質を調べよう。すると “0 < an-1 /n < 1″が成り立つと気づく。極限と不等式と来たら挟み撃ちの原理だ。

別解: 不動点に着目する

いわゆる特性方程式を使って不動点を探ってみよう。この特性方程式の解はnを含む形になるが、分子の有理化を施したうえでn→∞とすると、解は1, ∞となる。∞は帰納法を使って不適と分かる。

そこで “bn = an -1″と置いて漸化式を書き直すと、 bn = {(bn-1 +1) /n}2 となるので b = 0 が得られる。

第3問

三角関数と円の共有点という、手がかりの得にくい難問だが、問われているのが共有点の座標ではなく個数である事が大事。方程式の解の個数の問題と分かれば、2つの方程式を連立してxで微分する方法が見える。

微分法って便利だね。

第5問

非常に短い問題文であるにも関わらず発想を要するところが面白く、有名な問題だ。

対数を取った上で区分求積法に持ち込むのだが、類題の経験が無いとさすがに分からないだろう。これを思い付きさえすれば、計算は簡単。

OCNモバイルONEから無制限・1年間無料の楽天モバイルにスマホセットで乗換え

2020-03にOCNモバイルONEのSIMとZenfone Max M2を購入してから一年経った。 Zenfone Max M2 は元々は25000円程だが、セット購入によって1円で手に入れた。

近頃は、楽天モバイルが通信量を無制限に使えるプランを一年間無料とする驚きのキャンペーンを展開して話題になっていた。そのキャンペーンも4月7日で終了するらしい。これは逃したくないので、OCNモバイルからMNPで乗り換えることにした。

私はOCNモバイルを13カ月使ったし、通信料金も端末の値引額を上回るくらいには払ったので、これを解約して楽天モバイルを1年間使った後に再びOCNモバイルのスマホセットで契約してもブラックリスト入りはしないはず。

楽天モバイルは通信料金無料に加えて、新規契約でスマホをセットで購入すると、最大で25000円分の楽天ポイントが貰えるという信じがたいような太っ腹なキャンペーンを展開している。合計で6万円ほどの得である。

次に購入できるスマホと挙げた。太字の製品が25000円引きの対象。今までZenfone Max シリーズを使ってきたが残念ながらこの中にはない 。

製品名Android OS防水Dual SIM発売日
Galaxy A79××2019-10
arrows RX9 × 2019-10
AQUOS sense3 lite9 × 2019-10
Xperia Ace9 × 2019-06
OPPO A7310×2020-11
AQUOS sense4 lite102020-11
AQUOS sense3 plus9 × 2019-12
OPPO Reno3 A10 × 2020-06
AQUOS sense4 plus10 × 2020-12
Rakuten BIG10 ×
HUAWEI nova 5T9× × 2019-11
Galaxy S109 × 2019-05
Galaxy Note10+9 × 2019-10
AQUOS R5G10 × 2020-03

これまでの経験から、防水機能は欲しい。私は基本的にSIM2枚持ちなのでDual SIMを望むが、スマホを2台持ち歩くという代案もあるので拘らない。

結局、AQUOS sense3 plusを選んだ。元々38000円なのを13000円で買えたことになる。発売時価格は5万円のミドルクラスだ。NFC機能は使ったことが無いが、この端末は使えるから用途が広がりそうだ。

4月4日に確認すると25000円引きとなる端末は軒並み在庫切れとなっていたので早めに購入してよかった。

キャンペーンの注意点として、SIM契約時にRakuten WiFi Pocketを同時購入すると、 「Rakuten WiFi Pocketだれでも0円お試しキャンペーン」 が適用されて「Rakuten UN-LIMIT V+製品購入でポイント還元キャンペーン」は無効になり20000円貰い損ねるので、Rakuten WiFi Pocket は買わない様にしよう。

MNP

3月21日にOCNでMNP転出の申し込みをした。通信事業者を乗り換えるのは初めてではないが、MNPを使うのは初めて。今まで転出料金を払う事を嫌って、乗り換える毎に電話番号を新しくしていたが、様々なアカウントの設定変更が非常に煩わしいのでこれからはMNPを使う事にする。MNP予約番号の発行には3営業日かかると言われていたが、翌日の朝には届いた。

OCNモバイルは4月からMNP転出手数料が廃止されるので、4月まで待った方が良い。ただし4月分の通信料金は掛かる。転出するならデータ通信容量3GBを使い果たした後の方が良い。転入にはMNP有効期間が「7日以上」残っているMNP予約番号が必要なので注意。私の場合はMNP予約番号の有効期限が4月5日だったので改めてMNP予約番号を取り直すことにした。

20000ポイント還元の条件

端末購入で20000ポイント貰うためには、次の2つの条件を購入日から翌月末までに完了させる必要がある。MNPもそれまでに完了すればよい。

  • 「Rakuten Link」を用いた発信で10秒以上の通話
  • 「Rakuten Link」を用いたメッセージ送信の1回以上の利用

メッセージ送信ではLINEに類似したアプリの使用が想定されているが、利用者数は極めて少ないだろう。実はSMS送信でも条件達成は可能。

電話の発信時、フリーダイヤル、(0570)(0180)などの他社接続サービス、#ダイヤル番号、プレフィックス番号を付けて発信した場合は、特典対象外となるので注意。

利用開始

4月12日に利用し始めた。SIMカードを差し替えるだけで使えるようになった。今使っているZenfone Max M2でも楽天モバイルは利用可能なので AQUOS sense3 plus は使わないでおこう。

私の家は楽天回線エリア内のはずなのだが、パートナー回線で接続されている。パートナー回線の場合は通信量は一月5GBであり無制限ではない。それでも無料だから文句はないが。

ポイント獲得

6月30日、無事にポイントが付与された。獲得したポイントは26000点で内訳は次の通り。

  • 1000ポイント(楽天モバイルの初申請)
  • 20000ポイント(スマホ購入)
  • 5000ポイント(楽天モバイル申し込み)

有効期限は12月29日なので注意。

楽天市場で5000円以上の買い物をすると2000ポイント貰えるキャンペーンもあるので利用するつもり。

高校化学 東京工業大学2010 (平成22)年度 前期入試問題の解説

Z会の分析

時間内の全問解答は不可能というゲームバランスの崩壊した内容なので、難しくない問題を見抜く力が必要だ。

[1]

状態B, C, Dの状態変化を追跡するには注意深い考察が必要でかなり時間が掛かる。この中問だけで大問一つ分のボリュームがある。

問iii

  • (1)cでは凝縮開始後は圧力が一定となるため温度変化はない。
  • (2)温度と圧力が一定ならば密度も一定。

[2]

問ii

H2とCOの内、それぞれの燃焼した物質量が分からないのでx, yと置くことになる。 問iで得た平衡定数で新たな状態の化学平衡の式を作るが、H2 は1.8 mol と分かっているので変化量は0.6 -y mol と分かり、これを用いて全物質の変化量を記述できる。さらに燃焼熱の式と連立する。

[3]

問i

反応式を精確に書き出す必要があるが、未定係数法を用いる必要があり時間が掛かる。無駄に煩雑な作業を要求しているので悪問だ。

イオン化傾向が水素より小さい金属の酸化還元反応では水素は発生しない。

  • (ア, イ)イオン化傾向が水素より小さいCu, Agの酸化還元反応では、熱濃硫酸や硝酸で反応させる事が出来、水素は発生しない。
  • (エ)強酸のHClが遊離するので、H2SO4はHSO4までしか電離しない。

問ii

易しい。

(4) SO2を水に溶かすと亜硫酸、SO3を水に溶かすと硫酸となる。

問iii

反応後の物質の状態の知識は高校レベルを超えており、気液平衡についての考慮も不明なので不適切問題だ。

[4]

問i

電離平衡を利用した問題かと思ったら、そうではない。水溶液中の陽イオンは H+だけなので、陰イオンの数に等しいことに着目すると楽だ。モル濃度を乗除ではなく加減の式で表すのが新鮮に感じる。

問ii

気液平衡のように、第二電離で生じる水素イオンの濃度をxとして、バランスシートで考えられる。

問iii

知識問題が中々マニアック。

  • (3)Ni触媒は炭化水素に水素を付加するのに使われるが、炭化水素と水蒸気を反応させて水素を作ることも出来る。
  • (4)液体空気の分留(沸点の違いを利用)するのが酸素の工業的製法。
  • (5)正極活物質は、正極で酸化剤として働くもの。負極活物質は負極で還元剤として働くもの。

[5]

問i

分子式ではなく組成式なので注意。化合物の組成が質量パーセントで表されている場合は、それぞれの数値を原子量で割り、さらに元素同士で割る事で含まれる元素の比を出す。

問ii

化合物Aは問iで求めた組成式の分子量の整数倍となる。C, H, Oから成る化合物の水素の原子数は必ず偶数となる事と、化合物Fの分子量が334である事から「2倍」が正解だと見当が付く。

ベンゼン環に直接結合しているメチル基は酸化によってカルボキシ基になるが、ここではならない。EにBを作用させる反応は、無水酢酸とアルコールのように分子内脱水した部分で再びエステル化する。

[6]

問ii

化合物BとしてN, Oが二重結合を持つ化合物も考えられるが、それは問iiiでは想定されてないので解けない。よって不適切問題だ。

問iii

Ni触媒は炭化水素に水素を付加できるが、ニトロベンゼンを水素で還元してアニリンにもできる。

高校数学 東京大学2003 (平成15)年度 前期入試問題の解説

解答例

第1問

問題文からは難しそうに感じるが、問題をわざと複雑に見せたコケオドシだ。

条件Aを適用すると変数がaの一つだけになる。放物線同士が交点を持つか否かの判定をしていくが、二つの放物線の式を連立してg(x)として「-1≦x≦1においてg(x)≧0となるか」に落とし込むと格段にやりやすい。そしてaの値で場合分けしていく。

第2問

複素数平面。

(1)

Pは複雑な式で表されているが、角度を求めるために公式(α -z)/ (β -z)に当てはめて計算すると、45°で一定と分かる。角度が一定という事は、円周角の定理より、P, A, Bは同一円周上にあると分かる。さらに、t = 3のとき点Pは0だからこの円は原点を通る。

(2)

(1)で考察した図形的な解法のほか、絶対値を求めて微分する方法もある。

第3問

(1)

共通部分の面積は、「扇形A +扇形B -重複部分の三角形」で求めると速い。(2)で積分することになるので、三角関数を半角の公式で次数下げしよう。するとシンプルな式になる。

(2)

面倒な積分計算だが、工夫次第で手間と時間を節約できる。三角関数同士の積を見たら加法定理の逆を想定しよう。

第4問

整数と数列の融合。

(2)がやたら簡単なので(3)への布石であると分かる。「snが整数」「|βn| < 1」を確認した事で、αの数値を直接求めるのではなくsn を求めるのだと分かる。そこで(1)で得た漸化式とs1, s2, s3を用いて規則性を調べる。

第5問

確率の問題を全てクリアしないと極限の問題にたどり着けない。

(3)

そのままn→∞とすると、対数関数内が0になるので-∞/∞の不定形になる。

そこで対数関数の極限で定番の「定数の絞り出し」を行い、対数関数内が1になるようにすれば収束する。ここでは、対数関数内の各々の指数関数項の底を比べて、最も大きいものを絞り出す。

1992年度第1問でもこの手法を用いる。

第6問

随分とシンプルな問題文だ。当時の教育問題に絡んで有名な一題である。円に内接する正多角形を考察するのが自然で、正8角形や正12角形で証明できる。

高校数学 東京大学2000 (平成12)年度 前期入試問題の解説

解答例

第1問

最大値を求めるという問題なので、微分法が使える方針を取ろう。

xy平面上に配置して考えていく。楕円の中心を原点に置いて直角三角形を変化させるのが自然な発想だが、数学的センスのない(0, b)に置くという方針を取るのが正解。センスが良いと上手くいかないので悪問だ。

第3問

設定はよく分からないが、指示通りに計算するだけでよい。結局、最後までこの問題が意味するものはよく分からない。裏を返せば、設定の解釈は後回しにして解き進めるのが効率的という事だ。

第4問

「ぶつかる」とは即ち共有点を持つという事。難問だが、実用性が感じられて面白い。(1)ではグラフでの考察以外の解法も考えられるが、(2)を読むと周期性を考慮する必要があるので、グラフで解いていくのが出題意図と分かる。

第5問

2000番目が4桁なのはほぼ自明だが記述しよう。