高校国語 センター追・再試験 R2 (2019)年度の解説

問題 , 解答

大学入試センターの資料

第1問

問2

「この」という指示語は直前の「空いている処をふさぐ、ふさいでいたものをとりはらう」を指し、それは第2段落の要約になっている。

問3

  • (1)「西洋的な思想を遠ざける」という趣旨の文は無い。
  • (2)建築で不動性を忌避してきたとは読めない。
  • (3)(4)行や道は、情が移るというより執着を忌避している。
  • (5)ものづくりは「わざ」として挙げられていない。

問4

  • (1)実を人の作ったあらゆるものの上位に位置付けるという記述はない。
  • (3)抽象的な法則から具体的な問題を捉えようとしたとという記述はない。
  • (4)文中で「知性の標本」として示されているのは「考える事をもって抽象を作る働き」であり、「消えることなく固定化されている具体的な物事」ではない。

問5

「虚とは法則の有無を分ける境目そのもの」という意味の記述はない。

第2問

問2

  • (1)入学準備はまだ進めていない。
  • (2)気遣いではないのは第一段落に書かれている。
  • (3)ひろ子はフジ子との同居を決めてから「生活を変える必要はない」と言っている。

問3

傍線部Bの一文を読んだだけでも、緊迫する状況をどうも真に受けられない雰囲気が伝わってくる。

問4

ここは該当する傍線部の段落を読めば解ける。

問5

105行目の段落から主に読み取っていく。

  • (1)このゴミは確信を得る上での切っ掛けに過ぎない。
  • (2)ひろ子やフジ子が書くことを促し励ました記述はない。
  • (3)当該段落ではフジ子にそこまで焦点が当てられていない。
  • (4)当該段落では地元や勤務先の事も言及されているが、選択肢ではひろ子やフジ子との生活しか述べられていない。

問6

(1)「四畳半と三畳」は隠喩ではなく換喩。

第3問

『恨の介』は江戸時代初期の仮名草子で、実在の密通事件を題材とした恋愛譚である。 問題文は、近衛家の養女雪の前を見初めた葛の恨の介が、雪の前からの手紙に託された内容を解読し、庄司の後家や菖蒲の前の助けを借りて八月十五夜に雪の前の局に忍び入り、ついに契りを結ぶ場面である。

問1

(イ)は現代文なら選択肢3が正解だろうが、当然ながら捻りを入れている。

問3

恨の介が分からなかった和歌表現は、どれも名歌を引用したものだ。

「なき世なりせばの、上の五つの文字なくは」とは、歌「偽りのなき世なりせばいかばかり、人の言の葉うれしからまし」の「いつわりの」が無いのであれば、という意味。

「真葛」とは三条右大臣「名にし負はば逢坂山の真葛、人に知られでくるよしもがな」を指す。誰にも知られないように会いたい、という歌である。

「月の最中」は「水の面に照る月浪をかぞふれば、今宵ぞ秋の最中なりける」を引用して八月十五夜を指す。

  • (1)問6にて「恨の介は雪の前との対面を果たす」と書かれているので考えにくい。
  • (2)身分の高い者が相手に会いに行くとは考えにくいし、本文からも恨の介が会いに行っている様子が伺える。
  • (3)八月十五日夜の情報が入っていない。
  • (5)宗庵の言う「そなたの心に偽りなく」の情報が入っていない。

問4

「いわむや」が「いわんや」という意味なので、選択肢は4と5に絞られる。知らない単語の意味に気づく為に発音を再現してみるのは良いだろう。また、「この由を恨の介聞きて」とあるので、和歌表現の由来を知らなかった事に言及していると分かるので5が正解。

問6

恨の介は下の句として洒落た返しをしている筈だ。しかも最後に「帳台に入らせ給ふ」とあり思いが実ったと察せられるので、口説き文句を言ったに違いない。したがって5が正解。

第4問

問1

(ア)と(イ)のどちらの意味も、日本語では用いられない。そして態々「すれ違う」「残す」という最も近いと思われる選択肢を誤答として出しているので質が悪い。文脈から判断せねばどうしようもない悪問。

問3

  • (1)筆者は二人を賢人として慕う関係性なので、考えにくい。
  • (5)傍線部の直前に「聖人の言行はどうして二つとあるものか」と書かれているのでこれが正解。

問4

傍線部に「お互いを信じあって疑わない」と書かれているので2が正解。

問5

この書き下し文は、「乎」の解釈に懸かっている。各文を読むと「乎」は置き字としては使われていないので反語の様だ。したがって4。

書き下し文(4)の解釈としては(3)が妥当。(5)は、子固が著者に贈った言葉としては関係性上考えにくい。

高校数学IA センター追・再試験 R2 (2019)年度の解説

数学IA

問題, 解答

第2問

〔2〕

(3)この手の問題は仲間はずれのデータに着目すると一瞬で解ける。

第3問

確率の問題は、計算過程で算出した各確率の値を再利用する事が多いので、計算過程の数値にラベリングしておくとか、図にして纏めるなと良い。

第4問

(1)

c=0の場合を考えるとすぐ解ける。

(3)

q=0、rが16の倍数、kが13の倍数ということは、不定方程式16x + 1 = 13yを立てられる。(1)の不定方程式に当てはめるとc=-1なので、xの整数解はx = 13s – 35 である。s = 3 のときxが最小の正数4をとる。したがってr = 64だ。

高校英語リーディング・リスニング センター追再試験 H31 (2019)年度の解説

問題, 正解

リーディング

第3問

A問3

選択肢の対象となる文は、すべて心理学者が発見した事実の列挙の中にある。この中で(1)だけが単なる一般論である。

B

先に選択肢の文を読むのが効率的。

30はHirokiの最初の一文, 31はMinae とLouisだけ読めば良い。32は全員の意見を総合したものなので、何も読まなくても解ける。

リスニング

問題

第3問

B

不適切問題。Room Request Form に既に記入されている項目は誰が書いたか不明。しかも事務員が説明する予約済の部屋が何故かこのform に記載されていない。

問18、19も二重の引っ掛けになっていたりと難問だ。

高校理科(物理) センター追再試験 H31 (2019)年度の解説

問題, 正解

第1問

問3

(カ)は、抵抗値が上がれば電子の流れは悪くなるのでVt/eR と分かる。

問4

問題文に容器が断熱である事が示されており、外部からの力も働かないという事から、断熱自由膨張であると気づく事が肝である。したがって栓を抜く前後で内部エネルギーは不変なので内部エネルギーで等式を立てられる。

TB = TA、nB = nAと問題を単純化するテクニックが使える。この場合、全体の温度はTA のままであるはずなので、選択肢1と5に絞れる。

問5

ある地点を回転軸として、それらを回転させる複数の力が働いた結果、釣り合っていると考える。これが力のモーメントである。

第3問

問2は、問題文の誘導が無ければ光速の求め方に迷いそう。この実験は波の性質を利用したものなので、速度はfλで表される事を思い出せば、回折格子の式を作れるだろう。

第4問

問3は、「t秒後に高さ0の地点に戻ってくる」という事に着目して等式を立てる。

高校公民(倫理政治経済) センター追再試験 H31 (2019)年度の解説

問題, 正解

本試と比べて明らかに難しい。

第1問

問3

(1)(2)1997年成立の臓器移植法は、本人の意思表示に加えて家族の承認も必要な厳格なものだった。その後2009年の改正により、本人の拒否の意思表示が無い事と家族の承認がある事で移植できる、と大幅に緩和された。

問4

「統合した自己の獲得」は老年期の課題。「孤立や人生の停滞に向き合う」のは成人期。「自分とは何か」というアイデンティティの問いは青年期の課題である。

問5

サイードは異国趣味の意味を持っていた「オリエンタリズム」を再定義し、西洋人の東洋世界に潜在的に抱く差別的な見方として用いた。

第2問

問1(3)本居宣長は「惟神の道」を提唱し、生まれついたままの真心に立ち返るべきとした。

問6の「新しき村」を建設したのは武者小路実篤。

第3問

問3は、道徳感情論での主張を題材にしている。

問5(3)「一切衆生悉有仏性」を主張したのは大乗仏教であり、部派仏教に否定的な集団が大衆部仏教から発展させた。

第4問

問1

「経済表」はフランソワ・ケネーの重農主義を説いた著作。フリードマンの「選択の自由」はあまり知られていないのでは?

問5

マニアックな問題。1969年に鉄鋼の自主規制、1981年に自動車の自主規制、そして1988年にスーパー301条が設立された。

問7

労働力移動が自由化されるという事は、供給曲線が左右の向きにずれるという事だ。

X国で賃金が下落したという事は供給量が増加したという事なので、供給曲線が右にずれて均衡点はCになる。Y国では逆に左にずれてDとなる。

第5問

問1(3)は損失補償請求権である。

問4、問5は重箱の隅をつつくような問題だ。問5のAは地方交付税、Bは地方債、Cは給与関係経費、Dは公債費。

第6問

問1

(2)ロックは立法権の執行権・同盟権 に対する優越を説いた。

問3

これも高難度。

  • (1)国際司法裁判所(ICJ)は自治的な地位を持つ。
  • (3)常設仲裁裁判所は1899年に設置された。1921年に常設国際司法裁判所が国連の下で設置された後、1945年にICJに引き継がれた。

問4

これもマニアック。

  • (2)第一審のみ。
  • (3)少年院送致は「おおむね12歳以上」である。

高校国語 センター本試験 R2 (2020)年度の解説

東進の解説

第2問

問4

答えを特定する手がかりは最後から二番目の段落にある。「台所の閾から奥へは遠慮して這入ろうともしない」と明確に書かれているが、最後の方に書かれているのが厄介。問1の「晴れがましく」の意味を検討する際に気付く可能性はあるが…。

「ニコニコしていた」という描写が一つのヒントになる。

  • 選択肢1: 魚芳は元々遠慮気味の性格なので、説得力がない。
  • 選択肢2: 魚屋へ足早に去るという描写があるので尤もらしいが、少しも捻りがないので不適。

問5

これも最後の段落が根拠になっている。物語の全体像を掴む上でも最後の方は読んでおいた方がいい。

第3問

問2

敬語が示す敬意の対象は次の通り。

  • 尊敬語 → 動作主
  • 謙譲語 → 動作の受け手
  • 丁寧語 → 読み手

誰が話しているのか明記されていないので難しいが、一人の話者で複数のワンセットの鍵括弧が続くことはない。

問6

選択肢5が正解だが、「名残多く」という表現から「宮は姫の事を諦めた」と読んでしまいがちなので引っ掛け。

第4問

問3は共通テストの出題傾向を示唆する問題。

高校数学IA IIB センター本試験 R2 (2020)年度の解説

数学IA

東進の解説

第1問

〔2〕(1)は、選択肢毎に検証するより与えられた数「32」が満たす集合の式を自分で考えた方が効率的。

〔3〕(1)は、各値を与えられた関数に代入するして連立方程式を解く方法もあるが、y座標が0なので因数分解された形を作る方が速い。

第2問

〔1〕

余弦定理と正弦定理を使う問題。sin(BCD)を余弦定理を使って求める方法もあるが、正弦定理を使った方が速い。

第3問

〔1〕

選択肢0~2は簡単だが、3だけがややこしい。直感的には、表裏を評価するロボットの数が増えればそれだけ信頼性が増すので確率pは0.9より大きくなる。

しかし、「p = 0.92 < 0.9」という誤った計算をしがちだ。これは、「ロボットがともにオモテと発言したときに、表が出ている確率」と「表が出たときに、ロボットがともにオモテと発言する確率」を混同してしまうからだ。

〔2〕

(3)の分母をどう考えるかが厄介で、32とする必要がある。持ち点が0点になってもゲームを続けると仮定するか、持ち点が0点になって終了した場合の確率を4倍に重みづけして考える。

(4)では、(3)の分母を勘違いしても、(3)の分子が(4)の分母になるので正答は出せる。

第4問

p進法を扱ったハイレベル問題。習ってさえいれば簡単な計算をするだけだが、そうでなければ歯が立たない。

(2)は、循環小数の繰り返される桁が2桁なので、左辺でy * 72 – y として小数をキャンセルしているのだ。

第5問

チェバの定理、メネラウスの定理、方冪の定理を駆使する問題。誘導に従えば解けるが、誘導のない問題だとしたら解き方に迷う。

数学IIB

東進の解説

第3問

(2)[クケコ]部分分数の各分母の差が1なので、級数の最初の正数と最後の負数が残る。

(4)これは3k, 3k+1, 3k+2を(n+1)(n+2)/2 に代入する事で解けるが、計算の手間を省く為に具体的な数値を入れた方が早い。

第4問

問題中では図が示されていない場合は、自作すると分かりやすくなる。

(2)点Cの性質について、与えられた内積の情報と平面αに含まれているという事を元に明らかにしている。

(3)点Cと他の点との関係性を調べる事で四角形OABCの性質を明らかにしている。

高校理科(物理) センター本試験 R2 (2020)年度の解説

問題, 正解

第2問

問3。運動エネルギーが変わらないのは、荷電粒子に対するローレンツ力が常に直角に掛かるから。振り子の質点に対して張力が直角に掛かっても力学的エネルギーが変わらないのと同じだ。

第4問

問1

2019年度版センター試験で出題させた振り子の問題に似ているが、これは応用的な問題である。

小物体Cは運動エネルギーが0になった状態で最高点Pに到達する事はできないという事に気づく必要があるのだ。重力に対して 遠心力(向心力)が少なくとも釣り合うだけの速度を残しておく必要がある。

これに気づくには、 小物体C が点Pに到達した場合の物理状態を確認する事が必要。ハイレベル問題として頻出の形式ではあるが、問題ごとに物理状態を確認する習慣を付けよう。

第5問

問1

次の考察により、計算せずに答えを出せる。

  • 容器の質量mが大きくなれば、その分気体の体積も増やす必要がありl1は大きくなる。したがってmは分子に現れる。
  • 気体の体積が一定なら、断面積Sが大きくなると l1 は小さくなる。したがってSは分母に現れる。
  • 選択肢4の分母は、異なる単位同士を足しているので不適。

容器の質量と浮力が釣り合っているという点に着目する問題だった。

問2

垂直抗力が0なのは明らか。p2 は当然にその気体と接している水圧と等しくなっているので、これを立式する。

問3

「気体の体積が図1の場合より大きくなると」という点に着目して等式を立てる。

第5問

問2は律儀に最後まで計算しなくても、有効数字部分だけ、もしくは桁数を算出すれば正答を得られる。

東京・東京工業・筑波大学の難易度(偏差値)と過去問の解説・分析

筑波大学

競争の難易度(偏差値)

過去問の解答と解説

入試問題の分析

東京工業大学

競争の難易度(偏差値)

過去問の解答と解説

入試問題の分析

東大

競争の難易度

過去問

京大(参考)

高校数学IA IIB センター本試験 H31(2019)年度の解説

数学IA

問題, 正解

第3問

(3)

1回目の操作で赤球を取り出す確率を、pの余事象としてp-1で表さないと穴埋に合う答えは出ないが、p-1ではなく確定した値を求めることも出来るので、その場合は与えられた数式に合わないので混乱する。一般的に未知数を使うのは避けるべきなので、これは不適切問題である。

(4)

「各独立事象を足してから掛けていく」と「独立事象毎に掛けたものを最後に足す」の二種類の方法があるが、後者は複雑な分数を足す作業が面倒なので、基本的に前者の方法が優っている。

(3)で求めた値を利用することになるので、ここまでの問の内容を確認しながら解こう。

第4問

(1)や(2)は、普通は総当たりでの算出は難しいように作られているが、解答アやサなどは一桁なので解き方を忘れたのなら1~9を代入して特定する方法もある。出題者も馬鹿ではないので大きい数字から試したほうが良い。

第5問

解き方に依っては大きく時間を取るので、ハイリスク。

数学IIB

問題, 解答

東進の解説

第2問や第3問は、設問の誘導の意図が不明確だ。

第1問

(3)の三角関数の合成は、解答キとクが自然数なので、解答コ, サにはキ2+ク2に対応する数が入り、さらに解答シは4であると計算せずに特定できる。

第2問

(3)

接線の方程式を改めて求めているが、(2)で求めた方程式は利用しない。これについて言及されていないので混乱を来すが、文を読み進めると「1と2の表す直線の傾きを比較する」と述べられていることから推測できる。したがって問題文を先に全て目を通しておくのが良いだろう。

f(x)-g(x) = x3 – 3b2x + 2b3 を因数分解することが求められているが、x = b のとき与式は0となるので、(x – b)が一つの因数だ。問題文からもう一つの因数も(x – b)と分かる。(x – b)2 = x2 – 2bx + b2よりb2の係数は1である事と、与式のb3の係数が2である事から、解答ネは2だと分かる。

第3問

大問の目的は、 an の一般項を求めること。(1)と(2)は基本的な問題で、(3)からが本番。

(3)

何の脈絡もなく「bn = (an + 2Tn) / n」という数式が出てきているが、これはこの後の計算の結果得られるものなので、現時点でその由来を考えても時間の無駄だ。この辺りが設問の雑な所だが、慣れるしかない。

[セソタ]は、4nの項を連立方程式の未知数を処理するかの様に消去する。

[チツ]は、ここまでの流れから方針が見えにくいが、bn+1がここまで登場していないので、これを求める。先にbnが定義されているという事は、この形に計算を誘導しようと工夫しなくても自然とbnを含む形に帰着する事を示唆していると言える。

計算にかなり時間が掛かるので手がかりを元に解答するのも一つの手だ。問題文中に出てくるnan+1の式は、anの係数がnに関わるものを除くと4になっており解答チを示唆している。またTn+1の式の末項が3であり、それを2倍して代入しているので解答ツが6であることを示唆している。

第4問

題材は四角錐。最終的な目的は、この立体の高さを求めること。

基本的には、三角錐OABCに関するベクトルや内積の値の情報が豊富な点に着目して攻める。

序盤の問題は次のベクトルを解く上でのコツに従えば解ける。

  • あるベクトルや式に具体的な値が与えられている場合はそれらが含まれる形に式を作っていく
  • ベクトルの長さはベクトルの式を二乗してみる
  • 互いに並行な2つのベクトルは向きが同じなので置き換えられる

(1)真っ先に注目すべきなのは「a・b=0」すなわちOAとOBが直角であるという性質だ。さらにaとbの長さも分かっているので三角形OACの面積が分かる。

(2) 三角錐OABC の情報が豊富なので角ABCが求まる。更にこれと四角形ABCDの性質を組み合わせてABCDの面積を求める。

(3) 四角錐OABCDと三角錐OABCの体積比は明らかなので、 三角錐OABCの体積 をまず求めるという方針。