高校国語 センター本試験 H31(2019)年度の解説

問題, 正解

東進の解説を読んでいると、「主観的に捉えるな」と言いつつ主観的な決めつけで解説しているので不快である。しかしこの理不尽さが国語なのである。

第2問

相変わらず小説の問題はどれも理不尽だが、正答率を高める上で大事なのは、物語の全体の流れを押さえてそれに沿った素直な選択肢を選ぶことだろう。先に問題文と選択肢に目を通すことでも効率的に話の概要を掴めるだろう。

この小説では、主人公が失意のどん底から希望を少しずつ見出していくという流れになっている。

問1

文脈よりその語句の定義に忠実に解釈した方が正答になる。文脈に合わせると不正解になるということは、この小説は駄文だと言うことだ。

問4

主人公の奇妙な言動があればそれに言及している選択肢が正解という問題だ。ここでは、サナトリウムに向かって突き進むという描写がそれに当たる。

第3問

これも古文を読む前に問題文すべてに目を通しておくといい。特に問5で「狐が娘に化けた」と言及されているのは大きなヒントだ。

高校理科(物理) センター本試験 H31(2019)年度の解説

問題, 正解

第1問

問1

意外と引っかかりやすい問題。「運動エネルギーと運動量について」というよりスカラーとベクトルの違いの理解を問われていると言っていいだろう。

正解は選択肢2だが、 運動エネルギーと運動量のそれぞれの和が保存されるかどうかは、 突き詰めればスカラーとベクトルの違いに起因している。衝突する前後の運動エネルギーや運動量の計算で、前者は向きを考慮せず後者は考慮している。

問4

次のような性質が直感的に分かるので、計算をしなくても選択肢5が正解だと分かる。

  • 気体の物質量nが増えればシリンダー内の圧力が増すのでhは増える。
  • 気圧p0 やピストンの質量mや重量加速度が増せばhは減る。

第2問

問2

ダイオードがない経路とある経路に抵抗がそれぞれ置かれている。前者をR1, 後者をR2とおく。

電位が正の場合、二つの経路に電流が流れて、I = I1+I2 = V/R1 + V/R2 である。負の場合、一つの経路に電流が流れて、I = I1 = V/R1 である。

このように二つの経路に流れる場合の方が電流は大きい。計算をしなくても、「抵抗を並列すること」は「一つの抵抗の断面積を増やすこと」に等しいので、抵抗値が減り電流が流れやすくなるのが直感的に分かる。

ちなみに、この二つの電流の比は (I1+I2) / I1 = (R1+R2) / R2 である。

第4問

問1は、tan θ はaが大きいほど大きくなり、gが大きいほど小さくなる。

問3は、αが大きくなるにつれてgを相殺する向心加速度の垂直成分が大きくなり、α=90°の時に等しくなるので計算しなくても分かる。

問4は、「a=0 ⇒ 張力T=0」になるはずなので、選択肢1~3は誤りと分かる。

高校公民(倫理政治経済, 現代社会) センター試験 H31(2019)年度の解説

問題, 正解

東進の解説

倫理・政治経済

第2問

問6は、西田がプラグマティズムの「有用であるから真理」という考えに影響されていることから、選択肢1, 2に絞れる。

現代社会

第2問

問5の選択肢1は指名と任命の違い。何ともいやらしい。

第4問

問7は「つぼ型」が誤りなのだが、下部が膨らんだ壺だってあるんだから、呼称を変えた方がいい。

高校数学IA IIB 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト) H29年度の解説

数学IA

問題, 正解

第3問

全体的に簡単な問題だが、計算に手間がかかる。

第4問

(3)は正解率3.2%。論理的思考力が試される問題で、二次試験の記述問題にも要求される能力だ。これは花子の説明aと説明bの間の論理を確認した上でそれに見合うものを選ぶ。

(4)は正解率5.9%。この問題が解けるかは、花子の考えた条件の正しさを検証できるかに懸かっている。

第5問

(3)

(ii)の正解率は6.5%。ユークリッドの互除法が必須だが知らない人が殆どだったろう。答えは27なので地道に1から代入していっても辿り着かない。

(5)

正解率はなんと0.8%。時間が残されていない所に、4つを複数選択する必要がある問題をぶつけてくるのだから仕方ない。

この問はユークリッドの互除法ではなく整数の性質を活かして解いていく。これについてはなかけん氏の解説が参考になる。

  • 選択肢0・・・5と56は互いに素なので余りは0にならない。
  • 選択肢1・・・56=28*2 であるので28行目が0となる。
  • 選択肢2・・・9と56は互いに素なので余りは0にならない。そして各マス目に1~55の数字が一つずつ入るという点が面白い性質。したがって1が入るマス目がどこかにある。
  • 選択肢3・・・偶数同士で割った余りは偶数にしかならない。
  • 選択肢4・・・2と同じ。
  • 選択肢5・・・これは「3の倍数を8で割った余りが1となるか」という問いに置き換える。

数学IIB

問題, 解答

第1問

〔1〕円x2+y2=r2 と 直線x+y=a が接するとき、a=±21/2rとなる事は覚えておいてもいいだろう。stの値は直線の式を二乗したものから円の式を引く方法が速い。

〔3〕(2)は複数選択で正答率13%。選択肢1が正解で、選択肢4もcosの角度が選択肢1のsinの中身と比べてπ/2多いので正解。選択肢5は選択肢4と位相が2πずれたものなのでこれも正解。

第3問

(3)と(4)は、解答にたどり着くまでの計算が長いので、グラフにbnを描き足して比較する方が速いかも。数列の収束という数Ⅲの内容を示唆した問題。

高校理科(化学) 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト) H29年度の解説

問題, 正解

専門家の解説

第1問

問4

凝固点降下についての問題だが、正解率は低かった。

aはグラフを書かないと解きにくい。

bは正解率5%。凝固点降下の仕組みを知っておく必要がある。計算が少し煩雑。

第2問

問1は問題文が意味不明。「小問の概要」に明確に述べられているのだから、これをそのまま問題文にすれば良いのに何を考えて出題したんだ?正解率が低いのも仕方ないが、問題文が意味不明でも、文中の2つのモル濃度の数値から、何を求めれば良いかは何となく分かるだろう。

第3問

問1は、C3H8Oという化学式になる。アルコールとエーテルだけがCnH2n+2Oという形になり該当する。その他の選択肢であるアルデヒドとケトンとカルボン酸とエステルは二重結合を持つので該当しない。

第4問

問2は不適切問題。「加えた Na2C2O4 と過不足なく反応するKMnO4 の物質量をn₂〔mol〕とする。」という説明文が、「加えた Na2C2O4 のうち過不足なく反応する未反応のKMnO4 の物質量をn₂〔mol〕とする。」と解釈することができ、その場合適切な選択肢を選べないからだ。

第5問

問2は、メタノールとアセトアルデヒドを合わせた化学式C3H8O2と同じものを2と4に絞る方法がある。

問4は、水素結合の仕組みを知っていればボーナス問題だが、正解率は21%

高校理科(物理) 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト) H29年度の解説

問題, 正解

解説動画

第1問

すべてセンター2009年の過去問だった。この試験が共通テストの試行調査であるにも関わらずセンター過去問を出したのは、受験者の学力を測って共通テストの難易度調整に利用するためだろう。

問2

正解率10%という難問。問1が簡単だっただけに、引っかかった人も多いだろう。

ネット上でも解説が見つかるが、どれもピンと来ない。

それで私なりに考えて、電位差に着目する考え方が最も腑に落ちやすいのではと思った。

この問題では、手回し発電機を使った際の起電力(電位差)はどの繋ぎ方も同じだ。キルヒホッフの法則により、回路のどこかに起電力を相殺する電位差が必要となる。回路の抵抗が少ないほど、それを導線のジュール熱で補う必要がある。したがって抵抗が少ない方が手回し発電機を回すのに必要な力が大きくなるのだ。

第2問

問1は、単振り子の式1を考察するもの。πとgは定数なので、Lの値が変化し得る選択肢が正解。(3)は直感的に分かる。(1)も正解なのは、重心が上に移動することで、Lの値が実質的に小さくなるからだ。

問3は、「科学とは何たるか」という哲学的な理解を試された面白い問題。

第3問

速度、加速度、向心加速度と、色々な制限が付いていて戸惑う。

問1では、1, 2, 3に入る数値に関しては向心加速度制限を考慮する必要はない。なぜなら4, 5, 6で向心加速度を求める問題があり、制限に収まっている事は明らかだからだ。

問2はまず、向心加速度の式を用いてC地点における最大速度vを求める。そして25m/s からvまで減速するのに掛かった時間を加速度制限を用いて求める。後は図3における減速区間の面積を求めれば完了。根号を含む乗算が必要だが、計算を工夫すれば(x+y)(x-y)の形になる。簡単ではあるが計算に時間が掛かるので捨ててもいいだろう。

問5は正解率2.6%。難しくはないがやはり計算に時間が掛かる。解答12は選択肢の数値が1.0刻みなので、計算過程の数値を有効数字2桁で処理しても良いだろう。理論化学のような問題で、化学を学んでいる人は有利。

第4問

見慣れない図が示されているが、これは「コイルに磁石を近づける」というあの電磁誘導のやり方を変えて、わざと電磁誘導だと認識するのを難しくしているだけだ。次の二つの条件を満たせば電磁誘導が起きる。

  • 磁束とコイルがある
  • コイル内の磁束が変化する仕組みになっている

問1

正解率15.1%。

ここで生じる電位は、磁束の変位を時間で微分したものなので、カクカクとした形になる。

電流は初めは「端子b → 端子a」で、次に「a → b」と変わるので、グラフは正の山から負の山になりそうだが、これが上手い引っ掛け。これは電位の本質を理解していないと解けない。

電流は水流のように、電位の高いところから低いところへ外力を受けずに自然に流れ、電池という名のポンプで引き上げられる。では、この問題での電流は自然に流れているか?NOである。電磁誘導により外部からの働きかけで流されているのである。これはまさにポンプで、電池と同じ役割を果たしているのである。したがって正解は(6)となる。

高校英語 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト) H29年度の解説

問題, 正解

Reading

第2問

問1は引っ掛け。” casual lunch “を選びがちだが、営業時間が5 p.m. 〜 6 a.m.となっているので、lunchは不適。

問4は複数選択問題。しかも Annie’s Kitchen の料理の写真が中華料理のみという引っ掛けにもなっていて正答率は14%と低かった。

引っ掛けが意外と多い。大問の文章を全文読むのは非効率だろうが、各問は精確に読む必要がありそうだ。

第3問

Bは口語的な文章を扱っていて、設問も現代文の様なものもある。話題が頻繁に変わっていくので、全文を読んでも内容を憶えにくく攻略しづらい。話題毎に印を書き込むなどの工夫が効果的だろう。

第5問

Bの問2は複数選択で正解率は6%だった。選択肢を一つ一つ本文に照らし合わせて確認していけば解けるが、なんせ時間が掛かる。

第6問

問1は、物語の概要を埋めるもの。次の二つのテクニックが使える。

  • Beginning とEndingという前後の記述を踏まえて流れに合うものを絞り込むという手がある。
  • ” Main characters “の項目にはOscar と Christopher だけが書かれているので、 The counselor と Dylan という人物が挙げられている選択肢は消去できる。

高校国語 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト) H29年度の解説

問題, 正解

大修館書店の解説

現代文

第2問

題材は宇杉和夫「 路地がまちの記憶をつなぐ 」

未定義の新語がやたらと出てきて、全文を通して読んでも意味不明の文章である。こんな文章をレポートや論文として提出したら、突き返されるだろう。そんなものを試験の題材にしてしまうとは、国語の担当者は何を考えているのか?

長々と書かれているが、要するに「路地が無くなったら寂しい」と言いたいだけの話だ。著者の路地に対する執着心だけは分かった。

出題の意図 にも書かれているように、問題解く上では図の内容やキャプションから情報を読み取ることが必要になっている。問2と問3がその例だ。掲載されている図は単なる補助的な情報ではなく、むしろ本文よりも重要性が高い。本番の共通テストでもこの傾向は表れそうだ。本文は全文を読まずに図表だけはよく読む様にすると効率的だ。

第3問

題材は光原百合の小説「ツバメたち」

問3はツバメたちの心情を推測する問題だが、例に漏れず理不尽である。共通テストで小説問題が出題されるか分からないが、こういうのは字面通りの解釈よりも少し捻った答えが正解と考えて良いだろう。

問4も奇妙な設問。

  • (1)は”彼”と王子はすれ違ってはいないので不適。
  • (2)は捻くれた解釈だが、捻くれているからこそ正解なのだ。
  • (3)はいかにも正解らしいので不正解。
  • (4)は、「成就を暗示する」と書かれているが成就していないので不適。
  • (5)は、Yでは彼と王子は救済されたとの言及は無いので不適。
  • (6)は、「自分ではそう思っていただろう。でも…」の部分に気づけるかを問われている。

古文

問4

俊成が「未央の柳」という一句を見せ消ちにしたのは、もともと行成の書写がそうなっており、自分も若菜の巻を分析してそれに倣ったものである。それを聞いて 親行も若菜の巻を開き、「柳」が容姿を形容するのに多用されていると知り「こうして俊成様は 見せ消ちになさったのだ!」納得したのだ。

漢文

問1の読み方の問題に対して、問2の意味の問題は対照的に難しく、引っ掛けである。

文章IIに、文章Iの概要が日本語で書かれているので、これを読んでから漢文を読解するのが効率的だ。

高校公民(現代社会) 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト) H29年度の解説

現代社会

問題, 正解

第1問

問7は奇妙な問題である。ラッセル曰く、「キツネが罠にかかって尾を失ったのは、キツネが自己中心的だったからだ。」。

だから選択肢4の「 どうしたら新しい尾を生やすことができるかを彼らに示してやること 」つまりは「お前は自己中心的だから 幸福になる道を見つけることはできない 」が正解となる。

この設問は、主語や目的語が不明確な不適切問題である。それにしてもここに描かれているラッセルは理不尽なことを言うね。

大学入学共通テスト(試行調査)・センター試験の解説・分析

基本情報

平成30 (2018)年度試行調査

平成29 (2017)年度試行調査

平成31 (2019)年度 センター試験

問題の解説

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